下を向いて歩こう。五感を使って子どもと過ごす宝物のような日々。

娘の通う幼稚園は駐車場から少し距離があります。毎日子ども二人を連れてテクテク歩いていくのですが、かなり時間がかかります。

遅刻しかけていても子どもはおかまいなし。でも、そんな時間も大切だなぁと感じるのです。

五感が研ぎ澄まされる日々

「ママ、見て! てんとう虫!!」

言われて見てみると、駐車場のど真ん中をチョロチョロとてんとう虫が歩いています。

黒いアスファルトに赤で多少目立つとはいえ、5ミリくらいのてんとう虫。よく見つけたなぁと感心していたら、今度は息子が、ダンゴムシを見つけて大はしゃぎ。

やがて丸まってしまったダンゴムシを見て、首をかしげてしゃがみこみます。しばらくして、のそのそ歩き出したダンゴムシにパチパチと拍手。何を考えていたのかな。

ふと視線を戻すと、娘はまだてんとう虫に夢中です。

「ほら」

てんとう虫をつかんでみると、私の指がオレンジに染まっていきます。そういえば、こいつらは敵につかまると臭い汁を出すのでした。

そんなことを教えてあげながら、てんとう虫にバイバイを言って、幼稚園へ向けて歩きます。

「ママ、雨の音がするよ」

見上げれば空は真っ青。雨の気配はありません。でも確かにゴウゴウと音がするのです。

「この中、雨降ってる」

娘が指差したのは排水溝。いつもより水量が増しているようです。

「昨日は雨だったからね」

「ううん、雨はこの中! この中だけ雨降ってるんだよ」

ゴリゴリと音がしてハッとして顔をあげると、園長先生が幼稚園の門を閉めていました。幼児が外に出ていかないように、ある程度の時間になると閉門するのです。

「ぬあー、待ってください!!」

大慌てで走り込むと、のんきな娘の声。

「おはようございます」

そう言って深々と頭を下げるから、園長先生と2人で笑ってしまいました。

「おはようございます。今日もお願いします」

子どもとの宝物のような時間

こんな感じのことを毎日、しかも行き帰りの2回やっています。

仕事のあるママがいそいそと子どもをつれてきて、寂しそうな顔で門を出ていくとき、私は子ども2人とじゃれあっているのです。少しの申し訳なさとともに、自分は恵まれていると感謝しています。

私を見て「大変だね」と声をかけてきてくれる人も多いです。はたから見ると、子ども2人の気まぐれに振り回されて前に進めないママに見えるんですね。

あながち間違いでもないです。時間に余裕がないときにはイラッとしてますし、2人揃って「抱っこ抱っこ」と泣き出されるとこっちが泣きたくなります。

でもそれ以上に、子どもの発言ひとつひとつが楽しい。一緒に眺める景色に癒され、一人では聞こえなかったものが聞こえてくる。苦手だった虫もつかめるようになりました。五感すべてを使って生きていると実感できます。

大人でありながら、子ども目線で生きられる喜び。これは子どもと触れ合う人たちの特権です。まさに宝物。大切にしていきたいですね。

娘が空を指差して言いました。

「大きなダンゴムシ!」

うーん、もこもこ雲がダンゴムシに見えないこともないかな。上見たり下見たり、子どもも忙しいものですね。

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