子どもを怒らないことがストレスに。『叱らない子育て』に縛られないコツ。

「子どもは褒めて育てよう」「叱らない子育てをしよう」

そんな言葉をよく聞きます。でも、子どもを育てていると、叱らずにはいられない場面というのは出てきます。

叱らなければならないという気持ちと叱ってはいけないという思いの狭間で迷いがあるママも多いのではないでしょうか。『叱らない子育て』に必要以上に縛られず、のびのびと子育てするコツをお伝えします。

子どもを叱る必要がある場面

叱らない子育てが困るのは、子どもを叱らないといけないと感じる場面があるから。「放っておかないで叱れよ」という周りの視線が気になることもあります。

  • 危険なことをしたとき
  • 公共のルールを守れないとき
  • 友だちや他人に迷惑をかけるとき

こういった場面では、子どもを叱る必要があります。「叱らない」=「しつけをしないこと」ではありません。安全に生きていくために、周りの人と気持ちよく過ごすためには、ルールを教え込まないといけないのです。

逆に、この3つ以外の場面では叱らなくてもいい場合があります。食事中にコップを倒してしまったり、着替えをなかなかしてくれなかったり、ついつい叱りたくなってしまいます。でも、ちょっと客観的に見てみれば、叱るほどでもないですよね。

叱るべき場面と叱らなくてもいい場面を区別する。不必要に叱ることをしない。これが本当の意味での「叱らない子育て」なのです。

叱らなくて済む環境から徐々に自立させていく

1歳代前半までの、何でもかんでも触りたがるけれど、言葉がまだまだ伝わりづらい時期には、ママが叱らなくて済む環境づくりをすることも効果的です。

危険なものは片付けておく、キッチンや階段は柵をつけるなどの基本的な安全対策はしておきましょう。公共の場に行くときには、なるべく連れて行く時間を短くし、人の少ない時間を選ぶようにします。お友だちと取り合いになりそうなおもちゃは持っていかないという工夫もできますね。

けれど、これをずっと続けてしまうとどうなるでしょうか。

外に出たときに、全ての危険から子どもを守ることはできません。何でもかんでも親が先回りしてしまうと、なかなか自立できず、やる気がなくなってしまう子もいます。「自分でできる」という自己肯定感もうまく育ちません。

2歳前後には大人の言うことはかなり理解できるようになります。いつかは教えていかなければならないことなので、危険を回避する能力、お友だちと遊ぶためのルールを少しずつでも伝えていった方がいいでしょう。

叱る時の注意点

まず叱る基準をしっかりと持っておくことが大切です。昨日は許されたのに今日は叱られた、という状況では子どもは混乱します。叱るなら徹底して叱る、叱らないのなら叱らない。とくに機嫌に左右されがちなママは、カッとなったら深呼吸して落ち着きましょう。

叩いたり怒鳴ったりするのはよくありません。「怖い」という思いだけが残ってしまい、何を怒られたのか理解できません。しかも、自分が何か嫌な思いをしたり、思い通りにならなかったりしたときに、叩いたり怒鳴ったりして解決しようとする子になります。

よく言われることですが、「叱る」と「怒る」は違います。「怒る」は感情。自分の気持ちをぶつけるもの、イライラしている”自分”が主体になっているもの。「叱る」は相手の成長を思い、よりよい方法を諭すこと、”相手”が主体になります。

叱るときには、「子どもが生きていくために必要だから注意をする」という気持ちを持ちましょう。そのために、どう伝えたらいいのかを冷静に考えることで、「怒り」の感情をしずめ、うまくできたらほめる余裕も生まれます。

子どもを叱るときの基本は、「一度に伝えるのはひとつ」。いろいろなことを言っても子どもは処理できません。伝えたいことひとつを短く、わかりやすく、一回で伝えます。

たとえば車道に飛び出しそうになった場合、「危ないよ!」と体ごとぎゅっと抱きしめて制止した後、「車が来るから道には飛び出さないでね」とひと言だけ注意します。

「危なくないように手をつながなきゃだめ」「左右を確認するんだよ」など言いたいことはたくさんありますが、ぐっと我慢。それはまた別の機会に教えていきましょう。ひとつずつ繰り返し教え込んでいくのです。

叱った後のフォローをしよう

子どもを叱った後はフォローをしてあげましょう。叱りっぱなしになってしまわないように。

きちんと反省できたら「怪我がなくてよかった」「あなたのことが嫌いになったわけではないんだよ。大好きだよ」を伝えてあげましょう。

叱ってしまった自分を責める必要はまったくありません。前述した通り、「叱る」のは相手のことを思ってのこと。しつけのために叱ることは巡り巡って子どものためになります。叱られずにいた方が、大きくなってから子どもが恥をかくことになるかもしれません。

大切なのは引きずらないこと。一発で短く叱る。叱った後は抱きしめてフォローする。以上。そこから先は蒸し返すことなく笑って過ごすことです。

『叱らない子育て』。それは決して『叱ってはいけない子育て』ではありません。叱ると褒めるのメリハリを付けて、無理なく子どもにしつけをしてあげてくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください