「さあ片付けよう!!」と思っても、汚部屋すぎてどこから手を付けていいのか途方にくれることってありますよね。
物が多い部屋の中で、右を向いても左を向いても汚い汚い汚い……!!果てしない片付け作業にやる気もかなりダウンしてしまいます。
目を閉じましょう。見るのをやめましょう。このまま片付けを始めても、ほとんどの場合、挫折します。
まずは楽しいことから始めてみませんか。
理想のお部屋を探してみよう
いろいろな片づけ本を読んできましたが、どの本にも書かれているのが「理想のお部屋をイメージすること」。
どんな部屋に住みたいかという具体的なゴールを設定するということですね。行き先もわからないまま突き進んでも、迷子になってしまいます。
まずは自分の理想の生活をイメージすること。そうすると、何を残し、何を捨てればいいのか、どんな部屋が自分にとって心地いいのかがわかってきます。
理想のお部屋で何をしたいのかという記事も書きました→「こんまり流片付けはマインド9割! 片付いた部屋でときめきに満ちた自分を想像してみれば」
理想の生活を送るためにどんな部屋にしたいのか、具体的に考えていきます。
ときめき片付けで有名なこんまり(近藤麻理恵)さんは理想のお部屋やグッズの写真はスクラップしておくのをおすすめしています。すぐにイメージが浮かびやすいように、すぐに見返せるようにするんですね。
こんまりさんは気に入ったイメージがあれば写真集ですらスクラップしてしまう徹底ぶり。さすがに写真集を切るのは勇気がいりますが、理想のお部屋をイメージすることをいかに大切にしているのかがわかります。
スクラップブックは片付けを始めてからも継続して作っていくことで、イメージがどんどん固まっていきます。自分が何にときめくのか、自分を見つめ直す作業にもなります。
自分を見つめ直す作業って、就職活動のときにしたことがありませんか?
いままでの経験を振り返りながら、自分にはどんな強みがあって、何をPRできるのか。うんうん唸って考えたはずです。まだよく知りもしない会社で自分に何ができるのか、志望動機を無理やりひねりだしたこともあります。苦しい作業でした。
せっかく考えたところで「それで、君はうちに入って何ができるの?」と聞かれて、「入ってみなわからんがな」と心の中でごちてみたり。会社で働く自分って想像しづらかったです。
でも、理想の部屋の場合はどうでしょうか。
何をPRする必要もありません。ときめきという物差しを持って、自分の好きなものを探すだけです。未来のイメージも具体的にブワッと広がります。
これから先の理想の生活を考えること、しかも理想の明るい未来を思い浮かべることはとってもワクワクする作業です。片付けのモチベーションがかなり上がりますよ。
理想のお部屋の共通点を探ろう
スクラップを続けていくと、自分が住んでみたいお部屋のイメージが固まっていきます。
私の場合はシンプルナチュラル。無印良品や木の家具をつかったやわらかい感じのインテリアです。物を厳選して取り入れることで、北欧風やカフェ風に傾けることもできます。
私はシンプルを目指していながら、カフェ風のかわいらしいインテリアも大好き。どうにかして2つを融合できないかを常に考えています。
最初は「シンプルとカフェ風なんて一緒にはできないよ」ってあきらめていたんですが、スクラップを続けていくうちに、意外とどうにかなるんじゃないなという気になってきました。
シンプル×カフェ風の写真が多く見つかるようになってきたんです。ときめきを信じて写真を集めていくと、自然とそういう部屋に目がいくようになります。
理想のお部屋をスクラップすることで、自分がどんな部屋に住みたいのか目標が定まるだけでなく、お手本にできる写真がたまっていくので一種の参考書にも。
片付けって勉強したこともないし、勉強の仕方もわかりません。けれど、お手本を見つけてそれを真似することで、なんとか片付け上手になっていけるんだと思います。
片付けが進まないときに眺めてみよう
部屋が汚すぎて片付けが進まない。途方にくれているうちに一日が終わる。
同じ一日なら、ウキウキワクワクしながら終わった方がいいに決まっています。しかも、ただウキウキワクワクするだけじゃなくて、インテリアのお勉強にもなる。
片付けが進まないときにはスクラップブックを眺めてイメージを固めてみましょう。
ただし、毎日ずっとずーっとスクラップブックを見て作業が進まない危険性も。一日一回見てイメージをふくらませることは大事ですが、必ず手も動かさないとお部屋は理想に近づきません。ほどほどにして、片付けもきちんとしましょう。
モノを減らそうとしているときにスクラップブックなんて余計にモノが増えてしまいそうですか? まずはもう読んでいない雑誌から拾ってみてください。スクラップしたら雑誌を捨てれば、雑誌の片付けにもなりますよ。
片付けが進まないときにはまずはこうやって心を落ち着けてみてくださいね。